本日もお越しいただきありがとうございます。
子連れ料理人ブロガーYaffeeです。
今回は
「【僕の失敗談】『職別国保』とは?国保なの?社保なの?」
について
今回お話する内容は、僕がとある会社に入ったときの失敗談です。
実は「職別国保」という国民健康保険の存在を知らずに大損をしてしまいました。。。
この会社に入ってしまったのは、僕が無知だったせいです。

家族にも迷惑をかけてしまい、申し訳なかったです……。
もし「職別国保」の存在を知っていたら、僕は前の会社の社会保険を継続していたでしょう。
というか、そもそもこの会社に入社していませんでした。
なぜ失敗だったのか。
「職別国保」とはどういったものなのか僕の失敗談から解説していこうと思います。
特に扶養家族のいる方で専門職の方は要チェックです!!
じつは保険を変えるだけで、給与から引かれる保険料が大きく変わってしまうんです。



僕の場合、社会保険だったころに比べて1.5万~2万円ほど保険料が高くなってしまいました。
- 職別国保について
- 職別国保は社会保険の一種だが、その内容はほとんど国保と変わらないこと。
- 転職に関する僕の失敗談
なぜ覚えておいた方がいい?僕の失敗談


僕が家族のために、もっと慎重に「社保」と「職別国保」の違いを勉強するべきでした。
まずは、どういう失敗だったのかその経緯を書こうと思います。
入社前、その会社の面接時に……「御社は社保ですか?国保ですか?」と何度も確認し、
まもなく子供が産まれる旨も伝えました。
なぜなら、
社保の場合、出産育児一時金(42万円)が+1~2万円ほど上乗せされたり、扶養家族の負担がなくなったりするからです。
僕の質問に対して、面接をしてくれた社長は「大丈夫!!その制度は整っています。」
とだけ返してきました。
この時点でかなり不安に感じ、断ろうかとも悩みました。
でも、知人からの紹介だったことや、ある地域の飲食業界の中では影響力のある社長だったことなどを考慮してその社長のいうことを信じることにしました。
特に保険の「組合名」までは確認していませんでした。(これができていれば丸く収まっていました……。)
正直、面接時に飲食業界でここまで詳しく聞くことは珍しいほうです。
僕は、妻から聞いておいてといわれていたことやもうすぐ子供が生まれることを考え、色々質問しました。
今思うと、この時社長ですら「社保」と「職別国保」の違いを理解していなかったのかなと思います。
そして、入社後……
妊婦検診もあったので、病院からいわれた「健康保険被保険者資格証明書をください」と会社に問い合わせたところ、「そういうのはやっていない。」といわれました。
ここで「ん?おかしいな。」と思いましたが、そういう組合もあるのだと思い無理やり納得することにしました。
ところが入社から2か月後、保険証がやっと届いたと思ったら……
保険証が入っているはずの封筒がなんか薄い。。というかカードが入っている気配がない。。
となったわけです。
僕は、よくある青い社会保険証のカードを想像していました。
ところが出てきたカードは、「国民健康保険被保険者証」と書かれた国保のカード。
おかしいと思い、その保険組合を調べました。
すると、内容はほぼ国民健康保険と変わりません。
また、出産育児一時金は国保と同じ(42万円)まで。
地域の国民健康保険と違うところは、保険料が扶養家族一人につき一律12200円かかるところです。
去年度の収入が関係なく扶養家族の保険料までが一律料金でかかってくるので、
扶養家族がいる場合市の国民健康保険より高いです。
一応厚生年金ではあるのですが、社会保険だった前職に比べて大幅に保険料がUPしてしまいました。
その上、保証も特約も少ないです。
結果、この転職により妻と子に対して申し訳ないことをしてしまいました。
それだけではなく、紹介してくれた人からも「やりがい」はかなりある会社といわれていたのですが、
入ってみて離職率・業績の虚偽説明、雇用契約に関する書類・同意書などを勝手にサインするなどありえない状況が続きました。
仕事内容も料理人として恥ずかしいレベルです。。。
経営も破綻している会社で、福利厚生面でもやりがい面でも失敗した転職でした。
ちなみに「職別国保なら面接時に話した話と違う。」と社長に問いただしたのですが、
社長からは「いや、社保のはずだけど……。」と言われました。
なぜこの会社・社長は「職別国保」のことを「社保」と言っていたのでしょうか?
それに関しては、僕が無知でした。
実は職別国保とは社会保険の一種なのです。
職別国保は「広義での社会保険」に含まれるもので、多くの人が話す「社会保険」とは別物。
ただ求人情報誌や面接時などには大々的に「社保完備」といっても間違いではないのです。
僕のような失敗者を出さないためにも、僕が調べた限りでその情報を公開していこうと思います。
特に飲食業界などのブラック労働が多い業界ではよくあることです。
料理人の方は特に知ってほしい内容。
この記事で一人でも僕のような失敗をなくせることを願います。
職別国保とは?


職別国保とは、職業別の国民健康保険組合の保険です。


「広義の社会保険」はまず、会社員が加入する「被用者保険」と自営業者などが加入する「一般国民保険」に分けることができます。
「被用者保険」はさらに、狭い意味の社会保険である「(狭義の)社会保険」と「労働保険」に分かれます。
(HR NOTE「社会保険とは?」より引用)
実は、職別の国民健康保険は広い意味では社会保険の一種となります。
ただ皆さんが思っているのは「狭い意味での社会保険」。
社会保険というと「狭い意味での社会保険」を指すことが多いようです。
そしてその内容は大きく変わります。
ではどこがどう違うのかわかる限り書いていこうと思います。
職別国保は国民健康保険?社会保険?


職別国保は、国民健康保険であり社会保険でもあるかなりややこしい保険です。
そのため、求人には社保と書けますが、その制度はほどんど国保と変わりません。
ではどこがどう違うのか書いていこうと思います。
国保・職別国保・社保の違いとは??
地域の国民健康保険 職別の国民健康保険組合 健康保険 保険料 前年の所得ベース 給与に関係なく固定額 給与にだいたい比例 事業主負担 なし(全額本人負担) なし(全額本人負担) あり(事業主と折半 被扶養者分の負担 要 要 不要 傷病手当金・出産手当金 なし なし あり 育児休業時の社会保険料免除 なし なし※ あり 退職後の任意継続 なし なし あり ※規約によって異なる
(引用:国民健康保険組合とは何か。健康保険との違い、メリットについて解説します。)
表を見てもらう限り、職別国保はほとんど地域の国民健康保険と変わりません。
違う部分は保険料が固定だということ。
実は職別国保は、一人暮らしや扶養家族がいない場合従業員にとってメリットは大きいです。
なぜなら1人あたりの保険料が安いからです。
地域の国民健康保険のように前年の所得がベースで計算されるわけでも、よくいう社会保険のように給与に比例するわけでもなく固定です。
その固定の額が大体地域の国民健康保険より安いことが多いです。
しかも所得が上がれば上がるほど負担率でいえば軽くなっていきます。
それでいて地域の国民健康保険だと国民年金に加入しないといけません。
対して職別国保は厚生年金です。
つまり一人暮らしや扶養家族がいなければメリットがあります。
ただし、固定で保険料がかかるので扶養家族がいると一人当たりで保険料がかかってきます。
扶養家族が増えれば増えるほど保険料は高くなります。
しかも妻が前年から働けない状況なら地域の国民健康保険の方が圧倒的に安いでしょう。
また扶養家族がいる場合、断然社会保険の方が安いです。
さらに、よく聞く社会保険では出産育児一時金に出産手当が付きます。



元いた会社では、42万+1万5千円でした。
ただこの保証は職別国保にはありません。
特に出産を控えている家庭や育児中の家庭には、デメリットの多い保険だと思います。
職別国保は「社会保険」の一つ


職別国保は、社会保険の一つです。
ところがその内容は「国民健康保険」とほぼ同じであり、扶養家族がいる方ならデメリットばかりです。
扶養家族がいる場合、地域の国民健康保険に加入した方が保険料は抑えられるでしょう。



僕の場合(自分+扶養家族2人)ざっと計算ですが、毎月数千円単位で高く払うことになってしまいます。
ただ厚生年金ではなく国民年金になりますし、自分で支払わなくてはいけないので面倒にはなります。
出産を控えている・育児中なら絶対に「狭義の社会保険」の方がいいです。
面接時に社会保険と聞かれても、「保険組合を確認したいのですが大丈夫でしょうか」などと確認した方がいいと思います。
特に料理人は、福利厚生について詳しくない上に「思っていたものと違う」という特殊な制度の会社に当たりやすい傾向があります。
ぜひ家族のために、慎重に転職しましょう。
最後に……


最後までお読みいただきありがとうございました。
今回のお話いかがだったでしょうか?
この会社が悪いというわけではありません。
単純に僕が無知だったために起こった失敗です。
ただ、「職別国保」について知っている人はごくわずか……。
しかも職別国保が社会保険の一部(たとえ広義だとしても)だということを知っている人は少ないと思います。
その保証も社会保険の方が扶養家族がいる場合、断然いいです。
扶養家族の負担はないですし、出産手当金や育児休業中の社会保険料の免除もあります。
家族のために、僕みたいな失敗を犯さないよう転職する場合は慎重に事を進めましょう。
もちろん転職しないことが一番だと思いますが、やむを得ず転職しなくてはいけないケースもあると思います。
また将来設計のために転職するタイミングがたまたま出産や育児と重なったということもあるでしょう。
特に料理人は転職の多い職業でもあります。
一つの会社に勤め続ける方が少ないでしょう。
そういった転職の時のために国保と社保について、特に「職別国保」というものについて知っておいてください。
料理人としての働き方を快適に。
それではまた次回もよろしくお願いいたします!!
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